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Jaeger の監視

バージョン  1.62 最新

Jaeger 自体は、分散型のマイクロサービスベースのシステムです。本番環境で実行する場合は、バックエンドが過剰なトレースデータで飽和しないように、さまざまなコンポーネントに対して適切な監視を設定することをお勧めします。

メトリクス

デフォルトでは、Jaeger マイクロサービスは Prometheus 形式でメトリクスを公開します。これは、次のコマンドラインオプションで制御されます。

  • --admin.http.host-port HTTP 管理サーバーが実行されているポート番号
  • --metrics-backend 測定値の公開方法を制御します。デフォルト値は prometheus で、別のオプションとして、プロセスレベルの統計情報を公開するための Go 標準メカニズムである expvar があります。
  • --metrics-http-route メトリクスのスクレイピングに使用される HTTP エンドポイントの名前を指定します(デフォルトは /metrics)。

各 Jaeger コンポーネントは、管理ポートでメトリクススクレイピングエンドポイントを公開します。

コンポーネントポート
jaeger-agent14271
jaeger-collector14269
jaeger-query16687
jaeger-ingester14270
オールインワン14269

Jaeger の Prometheus モニタリングミキシン

Jaeger の Prometheus モニタリングミキシンは、Prometheus、Alertmanager、Grafana を使用して Jaeger を監視したいユーザーのための出発点となります。これには、事前に構築された ダッシュボードexternal link が含まれています。詳細については、ドキュメントexternal link を参照してください。

ロギング

Jaeger コンポーネントは、構造化ロギングライブラリ go.uber.org/zapexternal link を使用して標準出力にのみログを出力します。たとえば、ログ行は JSON エンコードされた文字列として書き込まれます。

{"level":"info","ts":1615914981.7914007,"caller":"flags/admin.go:111","msg":"Starting admin HTTP server","http-addr":":14269"}
{"level":"info","ts":1615914981.7914548,"caller":"flags/admin.go:97","msg":"Admin server started","http.host-port":"[::]:14269","health-status":"unavailable"}

ログレベルは、--log-level コマンドラインスイッチで調整できます。デフォルトレベルは info です。

トレース

Jaeger は、クエリサービスへのリクエストなど、独自のコンポーネントの一部をトレースする機能を備えています。はじめに で説明されているように all-in-one を開始し、UI 画面を数回更新すると、サービスドロップダウンに jaeger-all-in-one が表示されます。これらのトレースを Jaeger UI に表示したくない場合は、OTEL_TRACES_SAMPLER=always_off 環境変数を使用して Jaeger バックエンドコンポーネントを実行することで無効にできます。

docker run -e OTEL_TRACES_SAMPLER=always_off -p 16686:16686 jaegertracing/all-in-one:1.62.0